高い肉を買えば喜ばれる、とは限らない。肉屋が考える贈り物の選び方

贈り物用の肉が入ったギフトボックスを手渡すイラスト

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こんにちは、がくです。福島県白河市で肉屋「肉の滝沢」をやっています。精肉専業となって約28年、店頭で日々お客様の相談に乗っています。

大切な方へ肉を贈るなら、「おいしかったよ」と喜んでもらいたいですよね。お世話になった方なら、少し奮発して、立派なものを贈りたくなる。私にも、その気持ちはよく分かります。

でも、贈る側の「これなら喜んでもらえる」と、食べる側の「また食べたい」は、同じとは限らないんです。今日は、父に肉を贈ったときの話から、肉屋として考える贈り物の選び方をお話しします。

贈る方の気持ちと予算を大切にしながら、好みや量、届け方まで。肉を選ぶときに見ておきたいところをお伝えします。

目次

霜降りメラメラ。自分では渾身の贈り物でした

父に肉を贈ったとき、金額も奮発しました。見た目も霜降りメラメラで、自分では渾身の贈り物。「これなら」と、かなり気合いが入っていました。

父は「おいしい」と言ってくれました。でも、「一口食べればいいかな」とも言ったんです。

これだけの肉を用意するのは、大変だっただろうな。そんなふうに、こちらの想いは受け取ってくれていたのだと思います。

ただ、その感謝や感動と、「よかった」「助かった」「うまかった、もう一度食べたい」は、また違うんですね。

気持ちが届くことと、その肉が相手に合うことは別。高い肉がいけないのではなく、値段や見た目だけでは分からないことがある。父への贈り物を振り返ると、そう感じます。

「これ、贈って恥ずかしくない?」

店頭で多いのは、王道のものを贈りたい、という相談です。牛ならサーロインやヒレ、豚ならロースやヒレ、鶏ならもも肉。そうした部位を思い浮かべている方がいます。

そこでよく聞かれるのが、「これ、贈って恥ずかしくない?」という言葉です。大変お世話になった方だからこそ、きちんとしたものを贈りたいんですよね。

私はまず、「どんな方に贈られるんですか?」と伺います。年齢や性別、好み、何人家族なのか。会話が進めば、体調や食事で気をつけていること、噛むことに不自由がないかなども、教えていただける範囲で伺います。

もちろん、年齢や性別だけで決めるわけではありません。何人で食卓を囲んで、どんなふうに食べるんだろう。そんな様子を思い浮かべながら、肉の厚さや脂の多さ、量を考えていきます。

おすすめはします。でも、決めるのはお客様です

ここで、ときどき少しギャップが出ます。お客様が贈りたいと思う肉と、お話を聞いて私がよさそうだと思う肉が、違うことがあるんです。

選び方は三つあります。お客様が考えていた肉にするか、私の提案にするか、それとも間を取るか。最後に決めるのは、もちろんお客様です。

購入されるのは、贈る方ですからね。「王道で贈りたい」「自分が好きな肉を食べてほしい」という好みや考えもあります。そこを踏まえて、柔軟に対応します。

私の提案を選んでもらうことが目的ではありません。選ぶための材料をお伝えして、ご自身で納得していただく。この記事でも、その姿勢は同じです。

肉ギフトを通販で選ぶなら、値段と写真のほかにここを見る

通販で選ぶときも、相手について分かることを、商品の説明と照らし合わせてみてください。私は、こんなところを見ておきたいです。

  • 好みと脂の多さ:相手が普段、どんな肉を好んで食べているか。見た目の立派さだけで決めない。
  • 人数と量:何人で食べるのか。総重量だけでなく、1枚の重さや枚数も見る。
  • 食べ方:どんな料理で楽しんでほしいか。相手が無理なく用意できそうか。
  • 保存と受け取り:小分けになっているか、冷蔵か冷凍か。届く時期や保存場所も考える。

全部を聞き出す必要はありません。分かる範囲で考えて、分からないところを「きっと喜ぶはず」で埋めない。それだけでも、選び方は変わってくると思います。

贈り方に合わせて、三つの候補

ここでは、王道の部位を選ぶ贈り方、予算を決めて食卓で楽しめる肉を選ぶ贈り方、相手に選んでもらう贈り方の三つをご紹介します。金額の順に良し悪しが決まるわけではありません。ご自身の気持ちと予算に合うものを考えてみてください。

以下は商品ページの情報をもとにした紹介で、私が実際に取り寄せて食べたり、利用したりした感想ではありません。選ぶときの候補として、ご自身の希望に合うか見ていただければと思います(このブログの経験と事実の区別についての考え方は、運営方針ページにまとめています)。

サーロインやヒレを、自分で選んで贈りたい

「せっかくなら、王道の部位を贈りたい」。そんな方には、二つの部位を組み合わせたセットもあります。こちらの松阪牛セットは、サーロイン200gが1枚、ヒレ100gが1枚の合計300gで、確認時の表示価格は22,930円です。

冷凍配送で、賞味期限は出荷日より30日間と案内されています。のしやメッセージカードの案内もあります。

ただ、「2枚あるから2人にちょうどいい」とは決めず、1枚ずつの量や分け方を考えてみてください。予算を抑えたい方や、大人数でたっぷり食べたい方には、別の選択肢を考えてよいと思います。

サーロインとヒレを贈りたい。その気持ちがあり、この量と金額にも納得できるなら、候補の一つとして見てみてください。父に贈った肉と同じ商品という意味ではありませんし、これが誰にとっても正解という話でもありません。

予算を決めて、いつもの食卓で楽しめる肉を贈りたい

贈り物だからといって、牛肉のステーキに決める必要はありません。「ご飯のおかずとして楽しんでほしい」。そんな気持ちなら、豚肉の味噌漬けも候補になります。

例えば、こちらの茨城豚みそ漬けは、4枚セットで確認時の表示価格が4,150円です。冷凍便で、のし・名入れ・メッセージカードに対応する表示もあります。

送料は、北海道・四国・九州へは追加550円、沖縄・一部離島へは追加770円と案内されています。予算を考えるときは、商品代だけでなく届け先への送料も合わせて確認してください。

ここでも、「手頃だからこれでいい」ではなく、味噌漬けを好きな方か、ご飯のおかずとして楽しんでもらえそうかを考えたいです。4枚を誰と、どのように食べるかも思い浮かべてみてください。

味付けされた肉なので、原材料やアレルギー表示、相手が食事で気をつけていることも確認しておきましょう。食べる際の調理方法は、届いた商品の案内に沿ってください。

予算の中で、相手が好きなものを選ぶ。それも、気持ちを込めた贈り方だと思います。


好みが分からないので、相手に選んでもらいたい

肉を贈ることは決めているけれど、どの部位がよいか迷う。そんなときは、カタログギフトという贈り方もあります。こちらの黒毛和牛カタログギフトBAコースは、確認時の表示価格が11,000円で、引換申し込みハガキと引換期限6ヶ月の記載があります。

気をつけたいのは、受け取った方に選んで申し込んでもらうことです。「選ぶのが楽しい」という方もいれば、「そのまま肉が届くほうが助かる」という方もいると思います。

カタログだから安心、と決めず、現在選べる肉の種類や量、申し込み方法を見てください。期限がいつから数えられるのかも確認しておきたいところです。

自分で肉を決めるのも、相手に選んでもらうのも、贈る方の考え方次第です。相手の負担にならず、ご自身の贈りたい形にも合うかどうかで考えてみてください。

最後は、届け方まで確認を

肉が決まったら、注文前にもうひと確認です。食べるときだけでなく、受け取ったときに困らないかも考えておきましょう。

  • 配送:希望の届け先・日程に対応し、相手が受け取れるか。
  • 贈答の指定:のし、名入れ、包装が希望に合うか。
  • 同封書類:金額が分かる書類の扱いはどうなっているか。
  • 注文・引換条件:選んだ商品が購入可能か。カタログは申し込み方法と期限を確認したか。

商品情報の確認日は2026年9月17日です。価格・在庫・配送条件は変わることがあるため、注文前に各商品ページで最新の表示を確認してください。

贈る気持ちを大切に、その先の食卓も考えたい

奮発して、いい肉を贈りたい。その気持ちは、私も大切にしたいです。父への「渾身の贈り物」も、喜んでもらいたくて選んだものでした。

そこにもう一つ、相手がどう食べるとうれしいか、という視点を添えてみる。贈る方が納得して選べて、食べる方にも楽しんでもらえる。そんな贈り物を考える手がかりになれば、うれしいです。

贈る場面が決まっている方へ

贈る場面に合わせた選び方も、別の記事にまとめています。帰省の手土産ならこちらの帰省の手土産に選ぶ肉ギフト ― 精肉専業28年の店頭で見てきた、両親が本音で喜ぶ選び方、敬老の日の贈り物ならこちらの敬老の日の肉ギフトは「柔らかさ」と「肉本来の甘み」で選ぶも参考にしてみてください。

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