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こんにちは、がくです。福島県白河市で肉屋「肉の滝沢」をやっています。
湯気の立つお鍋に、薄いラム肉をくぐらせる。さっと色が変わったら、たれにつけて口へ。やわらかくて、思っていたよりずっと食べやすい。「ラムって、こんなにおいしかったんだ」と、食卓に小さな発見が生まれる瞬間です。
前回は「牛肉が高いなら、鶏肉で鍋」というお話をしました。今回はしゃぶしゃぶです。精肉専業となって約28年の肉屋として、ラムしゃぶを家で楽しむなら、どんなラム肉を選べばいいかをお話しします。
先に結論をお伝えすると、ラムしゃぶには「生ラム」がおすすめです。部位は肩ロース、厚さは薄め。これが私の好みです。
ラムしゃぶ、家でやるなら何を選ぶ?
「ラム肉はクセがありそうで、ちょっと…」という方も、いらっしゃるかもしれません。
でも、ラムしゃぶは、ラム肉をはじめて食べる方にも向いている食べ方なんです。薄い肉をお湯にくぐらせるので、火が通るのはあっという間。たれや薬味で、味の調整もしやすいですよね。
ただ、売り場や通販でラム肉を探すと、「生ラム」「冷凍ロール」「肩ロース」「もも」など、いろいろな言葉が並んでいて迷ってしまいます。そこで、ラムしゃぶ用に選ぶときのポイントを、次の3つに分けてお話しします。
- 生ラムか、冷凍ロールか
- 部位はどこを選ぶか
- 厚さはどのくらいにするか
生ラムと冷凍ロール、どっちを選ぶ?
生ラム:クセが少なく、食べやすい
生ラムは、骨や部位の形をそのまま活かして自然にカットされたラム肉のことです。成形していない、自然な形のカットという意味で「生」と呼ばれています。通販では冷凍で届くものがほとんどなので、冷凍かどうかより、この形状の違いで覚えておくとわかりやすいです。
クセが少なく、食べやすいのが生ラムのいいところ。ラム肉がはじめての方や、ラムの香りが少し気になる方には、まず生ラムをおすすめしています。
ラムしゃぶは、肉そのものの味がそのまま伝わる食べ方です。だからこそ、クセの少ない生ラムがよく合うんです。
冷凍ロール:独特の香りで、焼肉に
冷凍ロールは、ラム肉を成形して丸く巻き、冷凍してから薄く切ったものです。
こちらはラムならではの独特の香りがあって、焼肉向き。じっくり焼いて、香りごと楽しむ食べ方に合います。この香りが好きで、「ラムは冷凍ロールでなきゃ」という根強いファンの方もいらっしゃいます。
どちらがいい・悪いではなく、食べ方で使い分けるのがおすすめです。
| 種類 | 味わい | おすすめの食べ方 |
|---|---|---|
| 生ラム | クセが少なく、食べやすい | ラムしゃぶ |
| 冷凍ロール | 独特の香りがある | 焼肉 |
選ぶときに気をつけたいこと
生ラム:冷凍で届くことが多いので、解凍後は早めに食べ切るのが基本です。すぐに食べない分は、小分けにして冷凍してください。
冷凍ロール:解凍は冷蔵庫でゆっくりと。急いで常温で解凍すると、肉汁(ドリップ)が出やすくなります。
肉の冷凍や解凍のコツは、こちらの記事でもくわしくお話ししています。
部位は「肩ロース」がおすすめ
ラムしゃぶの部位で迷ったら、肩ロースを選んでください。
肩ロースのいいところは、
- やわらかい
- 脂と赤身のバランスがいい
この2つです。
しゃぶしゃぶは、さっとお湯にくぐらせるだけの料理です。赤身だけだと、さっぱりしすぎることがあります。脂が多すぎると、くどく感じることもありますよね。肩ロースは、そのちょうど真ん中。赤身の旨みと、脂の甘みを、一枚で両方楽しめます。
商品を選ぶときは、「ラムショルダー」と書かれていることもあります。肩の肉のことなので、覚えておくと探しやすいですよ。
厚さは「薄め」が好み
厚さは、私は薄めが好みです。
薄いラム肉は、お湯にくぐらせるとすぐに火が通って、やわらかいまま食べられます。口の中でふわっとほどけて、ラムの旨みがじんわり広がる。この食べやすさが、薄めをすすめる理由です。
厚みのある肉は、火を通すのに時間がかかります。しゃぶしゃぶで楽しむなら、「しゃぶしゃぶ用」と書かれた薄切りを選ぶと安心です。
ラムしゃぶをおいしく食べるための、ちょっとしたコツ
お湯は、ぐらぐら煮立たせない
お湯がぐらぐらしすぎていると、肉がかたくなりやすくなります。ふつふつと小さな泡が立つくらいの火加減で、肉を広げるようにくぐらせてください。
色が変わったら、熱いうちに
肉の色が変わって、中まで火が通ったら食べごろです。生の赤い部分が残らないように、しっかり確かめてくださいね。ラムの脂は、冷めると固まりやすいので、熱いうちに食べるのがおすすめです。
生肉用と、食べる用の箸を分ける
生の肉をつかんだ箸で、そのまま食べないようにしてください。取り箸を一膳用意しておくと安心です。
たれや薬味で、味を変えて楽しむ
ポン酢でさっぱり、ごまだれでこっくり。刻んだねぎや、もみじおろしを添えるのもいいですね。はじめはポン酢で、途中からごまだれへ。たれを変えながら、家族それぞれの「好きな食べ方」を見つけてみてください。
ラムしゃぶにおすすめのラム肉(楽天)
なお、私はこれらの商品を購入・調理・実食していません。商品の情報は販売ページの記載(記事作成時点)をもとにしており、おすすめする理由は精肉店主としての見解です。価格・評価・送料・在庫は変わることがありますので、ご購入前に必ず商品ページでご確認ください。
生ラム・肩ロースなら
ホライズンファームズ「NZ産ラムショルダー 肩肉スライス(2mm厚)」
- ニュージーランド産、グラスフェッド・放牧
- 肩肉(ラムショルダー)、2mm厚スライス
- 特有の匂いが少ない、自然な形のカット
ニュージーランド産、グラスフェッド・放牧で育った羊の肩肉を2mm厚にスライスした商品です。自然な形のカットで、特有の匂いが少ないのが特徴。肩ロース・薄め・生ラムという、今回のおすすめ条件に合う1点です。
冷凍ロールなら
東洋ツバメの巣「ラムしゃぶしゃぶ(羊肉巻)1kg」
- オーストラリア産
- 成形して巻いたロールスライス、1kg
- 独特の香りを楽しみたい方、業務用に
成形して巻いたラム肉を薄くスライスした、いわゆる「冷凍ロール」タイプです。独特の香りを楽しみたい方、業務用にたっぷり使いたい方に向いています。
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ラム以外の鍋の肉も比べたい方は →精肉店主が選ぶ、鍋におすすめの肉6選|楽天の牛・豚・鶏・鴨・ラムを比較
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まとめ:ラムしゃぶで、食卓に新しい「おいしい」を
最後に、今日のお話をまとめますね。
- ラムしゃぶには、クセが少なく食べやすい「生ラム」がおすすめ
- 冷凍ロールは独特の香りがあって焼肉向き。根強いファンもいる
- 部位は肩ロース。やわらかく、脂と赤身のバランスがいい
- 厚さは薄めが私の好み。さっと火が通って、やわらかく食べられる
- お湯は煮立たせすぎず、中までしっかり火を通して、熱いうちに
ラム肉は、選び方ひとつで印象が大きく変わるお肉です。「ラムはちょっと苦手かも」と思っていた方こそ、生ラムの肩ロースを薄めで、一度ラムしゃぶにしてみてください。
今度の鍋の日、湯気の向こうで「これ、おいしいね」と声があがりますように。
ラム肉選びで迷ったら、お近くの肉屋さんに「ラムしゃぶにしたいんだけど」と気軽に声をかけてみてくださいね。肉の滝沢でも、ラム肉は受注発注で承っています。

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