こんにちは、がくです。福島県白河市で肉屋「肉の滝沢」をやっています。
前回の自己紹介記事では触れきれなかった、「肉の滝沢」がどうやって今の形になったのか、そして2代目として何を受け継ぎ、何を変えようとしているのか。今日は少し長くなりますが、2代目である私自身の歩みをお話ししたいと思います。読んでいただくことで、「肉の滝沢」という店の今の姿を、少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。
昭和42年、横浜の小さな肉屋から
「肉の滝沢」の始まりは、昭和42年。今の福島ではなく、横浜での開業でした。私はまだ3歳。当時のことではっきり覚えているのは、父と母が朝から晩まで働いていた姿です。
お店は1階が肉屋、2階が住居。6畳と4畳半、それに台所。そこに父、母、私、妹、弟の5人家族が暮らしていました。狭いながらに、楽しい我が家だったんです。
アメリカ視察と、「生産から販売まで」という夢
そんな父がある時、アメリカへ視察旅行に出かけました。そこで見てきたものが、父の考えを大きく変えたようです。「これからは、生産から販売まで」。
肉を仕入れて売るだけでなく、自分たちで育てて、自分たちで売る。そんな一貫した形を目指して、父は福島に居を構えたそうです。そして昭和50年、福島で養豚場と精肉店を始めます。これが今の「肉の滝沢」の原型です。
高校卒業後、家業へ
昭和58年、私は高校を卒業してそのまま家業に入りました。それから約20年、父の下で働きながら、店のことを少しずつ体で覚えていきました。
平成10年、1型糖尿病になって ― 農場を閉じた日
そんな中、平成10年。私は1型糖尿病になりました。
自分の体に、自分で注射を打つ。頭ではわかっていても、その現実と向き合いきれない日々が続いたんです。そしてこの時、養豚場を閉鎖することになります。
すぐに前を向けたわけではありません。それでも時間をかけて、少しずつ、病気と向き合っていきました。今振り返れば、あの頃の経験があったからこそ、今の「病気と仲良く付き合っていく」という考え方にたどり着けたのだと思います。
平成16年、経営を任されて ― 簡単ではなかった現実
平成16年、私は実質的な経営を任されることになりました。正直に言うと、自営業のことをどこか簡単に考えていたところがあったと思うんです。
けれど、現実はそう甘くありませんでした。数字には疎く、売上はあっても決算の数字はトントン。恥ずかしながら、経理は今でも得意とは言えません。それでも、なんとか一つひとつ向き合いながら、今日まで店を続けてきました。
病気も、経営も。振り返れば、決して順風満帆ではありませんでした。たくさんの痛みや傷を味わってきたように思います。けれど、そうした経験を重ねてきたからこそ、人に対する思いも少しずつ変わってきた気がしています。
父から受け継いだもの ― 品質へのこだわりと「39」の心
父はとにかく勤勉な人でした。肉の鮮度、締まり具合、肉質、脂質。そのこだわりには本当に妥協がありませんでした。
そして、父の一番素敵なところ。それは、「39(サンキュー)」の気持ちを、いつも強く持っていた人だったということなんです。お客様への感謝を忘れない。この部分は、私が何よりも引き継いでいきたいと思っています。
私が変えていきたいこと ― 「大切にいただく」から「大切に売り切る」へ
一方で、変えていかなければならないと感じていることもあります。
父の代は、「大切にいただく」――良い肉を大切に仕入れることに重きが置かれていました。私はそこに、「大切に売り切る」ことも加えていきたいと考えています。在庫の管理を徹底し、仕入れた肉を無駄なく、お客様のもとへ届けきる。
そして、いただくだけでなく、お客様にも「39」を感じていただけるように。もちろん商売である以上、最低限の利益は必要です。でも、それ以上に、お客様に「ありがとう」と思っていただけることを大切にしていきたいのです。
やりがい ― あの頃の子どもたちが、大人になって
創業から数十年。当時小さな子どもだった方々が、今では立派な大人になっています。そんな方々が久しぶりにお店に立ち寄ってくださり、懐かしそうにしてくれる。そんな瞬間が、この商売を続けていて良かったと思える、大きなやりがいの一つなんですよね。
地域とこれから ― 人口減少・高齢化の中で

商売をやっている以上、地域には貢献しなければならないと思っています。けれど今、高齢化、人口減少、過疎化と、私たちを取り巻く環境は決して楽ではありません。
ネット社会と言われる今の時代だからこそ、もっと大きな視野で物事を考えていく必要があるのかもしれません。このブログを始めたのも、そんな思いの一つの形なのかなと、今は感じているところです。
「39(サンキュー)」の気持ちを胸に、これからも一つひとつ、丁寧に。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
自己紹介はこちらの記事でもご紹介しています。
父から受け継いだ「柔らかさ」と「肉本来の甘み」という贈答品選びの考え方は、敬老の日の肉ギフトの選び方という記事でも詳しくお話ししています。
この記事はAIツールを活用して作成しています。詳しくはAboutページをご覧ください。

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