こんにちは、がくです。福島県白河市で肉屋「肉の滝沢」をやっています。
糖質制限やケトジェニックダイエットに取り組むお客様から、「肉なら何でもいいの?」「グラスフェッドビーフのほうがいいって本当?」というご質問をよくいただきます。前回はグラスフェッドビーフとグレインフェッドの違いを解説しましたが、今回は糖質制限・ケトジェニック食を実践する方がグラスフェッドビーフを選ぶ理由を、脂質の「質」という観点から詳しく整理します。
糖質制限・ケトジェニック食の基本
ケトジェニック食は、炭水化物を1日20〜50g程度まで大きく減らし、代わりに脂質(全体の60〜85%)を主なエネルギー源とする食事法です。タンパク質は15〜30%程度の中程度に抑えるのが一般的です。炭水化物を断つことで体は「ケトーシス」という、脂肪を分解してケトン体をエネルギーに変える代謝状態に入ります。
肉類は炭水化物をほぼ含まないため、この食事法の主役になりやすい食材です。中でも牛肉は、脂質とタンパク質を同時に摂れる効率の良い選択肢として人気があります。
なぜグラスフェッドビーフが選ばれるのか
同じ「炭水化物ゼロの牛肉」でも、糖質制限・ケトジェニック実践者の間ではグラスフェッドビーフが好まれる傾向があります。理由は主に3つです。
1. 脂質の「質」が違う
ケトジェニック食では脂質を大量に摂取するため、どんな脂肪を摂るかが体への影響を大きく左右します。グラスフェッドビーフは、グレインフェッドに比べて次のような脂肪酸プロファイルの違いがあります。
- オメガ3脂肪酸が2〜6倍多く、炎症を抑えやすいオメガ6:オメガ3比(約2:1 vs 約8:1)を持つ
- コレステロールに影響しにくいステアリン酸(C18:0)の割合が高く、コレステロールを上げやすいミリスチン酸・パルミチン酸の割合が低い
大量に脂質を摂るケトジェニック食では、この「脂肪酸の中身」の違いが無視できないポイントになります。脂肪の量だけでなく、どこから来た脂肪かを意識する価値があると言えそうです。
2. CLA(共役リノール酸)の存在
グラスフェッドビーフにはグレインフェッドの2〜3倍のCLAが含まれるといわれています。CLAは体脂肪減少への関与が研究されている成分で、複数のメタ分析では1日3.2g程度のCLA摂取で、数ヶ月にわたり穏やかな体脂肪減少効果(週あたり約0.05〜0.09kg程度)が見られたと報告されています。
ただし、これは食品からの摂取というより「CLAサプリメント」を使った研究がベースになっている点は注意が必要です。食事由来のグラスフェッドビーフだけで同等量のCLAを毎日摂るのは現実的に難しく、効果も穏やかで、臨床的な意義は不確かと評価されています。CLAはケトジェニック食の魔法の脂肪燃焼成分ではなく、あくまで栄養面のプラス要素の一つとして捉えるのが適切です。
3. 満足感の高い高品質タンパク質
赤身が多く高タンパクなグラスフェッドビーフは、脂質過多になりがちなケトジェニック食の中でも満足感を得やすい食材です。100gあたりのカロリーもグレインフェッドより低めなため、脂質の摂取量を調整しやすいという実用面のメリットもあります。
知っておきたい注意点
糖質制限・ケトジェニック食とグラスフェッドビーフの組み合わせにも、押さえておくべき注意点があります。
- ケトジェニック食はLDLコレステロールを上げる可能性がある:飽和脂肪酸の多いケトジェニック食(LCHF食)を4週間続けたところ、LDLコレステロールが上昇したという研究報告があります。脂肪の「量」だけでなく「質」を意識し、脂の少ない部位を選ぶなどの工夫が大切です。
- 極端な糖質制限は誰にでも無条件におすすめできるわけではない:特にインスリンを使用する糖尿病の方は、低血糖やケトアシドーシスのリスクがあるため、医師の管理下で行う必要があります。
- 野菜や食物繊維も忘れずに:肉に偏りすぎると食物繊維やビタミンCなどが不足しがちです。非でんぷん質野菜と組み合わせるとバランスが取りやすくなります。
おすすめのグラスフェッドビーフはこちら
糖質制限・ケトジェニック食に取り組まれている方には、脂質の質にこだわったグラスフェッドビーフをご紹介します。厚切りリブアイステーキ(グラスフェッドビーフ)のような赤身中心の商品は、糖質ゼロでケトジェニック食にも取り入れやすいのでおすすめです。
まとめ
糖質制限・ケトジェニック食を実践する方がグラスフェッドビーフを選ぶ主な理由は、炭水化物ゼロであることに加え、オメガ3脂肪酸やCLAなど脂質の「質」がグレインフェッドより優れている点にあります。ただしCLAの体脂肪減少効果は穏やかなものであり、過度な期待は避けるべきです。また、ケトジェニック食自体がLDLコレステロールを上げる可能性もあるため、脂の少ない部位を選び、野菜と組み合わせるなど、バランスを意識した実践が大切です。
続きは「部位別グラスフェッドビーフの選び方」でお話ししています。
この記事はAIツールを活用して作成しています。詳しくはAboutページをご覧ください。

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