【肉の滝沢が解説】グラスフェッドビーフはなぜ値段が高い?価格差の理由

こんにちは、がくです。福島県白河市で肉屋「肉の滝沢」をやっています。

以前、グラスフェッドビーフの原産国別特徴(NZ産/オーストラリア産/米国産/国産)についてお話ししましたが、今回は「グラスフェッドビーフはなぜ高いのか」という、よくいただく質問について、生産の裏側から解説します。

広大な牧草地で放牧される牛の群れ
Photo by Naoto Sugiura on Pixabay
目次

結論:飼育や加工にかかる費用が価格に関わる

グラスフェッドビーフの価格を考えるときは、牛を育てる期間や牧草地の管理、加工・流通の規模などを見る必要があります。

この記事では、価格に関わる主な条件と、買う前に比べたいポイントを整理します。高いから選ぶのではなく、ご家庭の食べ方と予算に合ったものを考える材料にしていただければ嬉しいです。

出荷までの期間と、飼育にかかる費用

牧草で仕上げる場合、草の育ち方や飼育管理によって、目標とする体重・仕上がりまでの手順が変わります。十分な牧草を確保できるか、季節によって追加の飼料が必要になるかも、考えるべき条件です。

出荷までの期間が延長した場合には、その分の飼料や管理の費用も見込む必要があります。

牧草地の条件と管理にかかる費用

放牧で牛を育てる場合、必要な土地の広さは、牧草の育ち方や季節、管理方法などによって変わります。そのため、1頭あたりの面積を一つの数字で決めることはできません。

また、広い土地を使うことが、それなりに高い生産コストを意味するわけでもありません。牧草を確保しやすい地域と、飼料の確保や土地の管理に費用がかかる地域では、価格の背景も異なります。

販売できる肉の量も、価格を考える材料になる

牛の体重が、そのまま販売できる肉の重さになるわけではありません。枝肉になった後も、骨や余分な脂肪などを除くため、「生体から枝肉になる割合」と「枝肉から販売用の肉になる割合」は分けて考える必要があります(ネブラスカ大学の解説)。

販売できる肉の量は、牛の仕上がりだけでなく、骨をつけたままで販売するか、脂肪をどこまで除くかなどでも変わります。

買う側としても、同じ重さの商品を比べてみて、骨付きかどうか、調理前にどの程度の下ごしらえが必要かまで見てみてください。

加工・流通の規模によって費用が変わる

加工・流通では、どれだけの量をまとめて処理できるかも費用に関わります。2017年に公表された米国の調査報告「Back to Grass: The Market Potential for U.S. Grassfed Beef」では、グラスフェッドビーフでも、事業や加工の規模によって処理費用に違いがあることが示されています。

ただし、これは当時の米国市場についての資料であり、現在の日本の商品に同じ価格差を当てはめることはできません。「牧草で育てたから加工費も必ず高い」と決めつけず、扱う量や加工・流通の仕組みも価格を理解する材料として捉えてください。

認証を取得・維持する場合の費用

第三者認証を取得する場合は、審査や検査、認証を維持するための費用がかかります。例えば、AGA(American Grassfed Association)の認証では、検査・再検査や費用の負担が定められています(AGA公式の認証案内)。

ただし、「有機」と「グラスフェッド」は同じ意味ではありません。米国農務省(USDA)のオーガニック認証の要件では、有機飼料として穀物を与えることも認められているため、有機認証だけで「牧草のみで育てた牛肉」とは判断できません(USDA AMS公式資料)。

認証を見るときは、マークの有無だけでなく、「何を確認する認証なのか」と、購入する商品の説明を合わせて確認してみてください。認証費用を一律の価格差に置き換えるのではなく、表示を読む材料として考えるのがおすすめです。

価格差を考えるときは、条件をそろえて比べよう

価格を比べるときは、まずは同じ部位・近い重量の商品を選び、送料も含めて見てみてください。冷蔵か冷凍か、骨付きかどうか、ブロックかカット済みかも、購入前に確認したい項目です。

「高いから本物」「安いから美味しい」と価格だけで判断するのではなく、原産国や飼育方法の説明まで確認することをおすすめします。グラスフェッドの意味を整理したい方は、「グラスフェッドビーフとは?」の記事もあわせてご覧ください。

価格に影響する主な条件

ここまでの内容を、価格を見るときの確認項目として整理しました。次の表は「何%ずつ価格に上乗せされるか」を示すものではなく、比較するときに見たい条件の一覧です。

条件 価格を考えるときのポイント
飼育期間 出荷までの期間と、それに伴う飼料・管理の費用を合わせて見る。
牧草地・飼料の確保 必要な飼料は、牧草の生産性・季節・管理方法によって変わる。
販売用の肉の量 枝肉の重さと、骨や余分な脂肪などを除いた肉の重さを区別する。(ネブラスカ大学)
加工・流通の規模 扱う量や加工の仕組みによって費用が変わる。(Back to Grass, 2017)
認証 認証を取得する場合、審査・検査・維持などの費用が発生する。(AGA公式案内)

商品を探すときに確認したいこと

ご家庭で選ぶときは、「何を作るか」「誰と食べるか」をまず考えてみてください。ブロックを自分で切るのか、カット済みを使うのか、冷蔵・冷凍のどちらで届くのかも確認しておくと、食卓までの段取りを考えやすくなります。

商品を探す入口として、ミートガイのリブロースブロックの商品ページや、WORTHY FOOD TABLEのショップページをご案内します。購入前には、各ページで原産国・重量・飼育方法の説明・送料・配送状態をご確認ください。

牧草を食べる牛
Photo by LeRossiPhotos on Pixabay

まとめ

今回は、飼育期間や牧草地、販売できる肉の量、加工・流通、認証という視点から、価格を見るポイントを整理しました。買い物では「グラスフェッドだから」という理由だけで決めず、同じ部位や量で比較してみてください。

お肉選びは、値段への満足だけでなく、食卓で美味しく食べ切れることも大切にしていただきたいです。無理に高いものを選ぶのではなく、ご家庭の料理と予算に合う一品を探してみてください。

続きは「和牛・国産牛・グラスフェッドビーフの違いを比較」でお話ししています。

この記事はAIツールを活用して作成しています。詳しくはAboutページをご覧ください。

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