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【肉の滝沢が解説】グラスフェッドビーフはなぜ値段が高い?価格差の理由

こんにちは、がくです。福島県白河市で肉屋「肉の滝沢」をやっています。

以前、グラスフェッドビーフの原産国別特徴(NZ産/オーストラリア産/米国産/国産)についてお話ししましたが、今回は「グラスフェッドビーフはなぜ高いのか」という、よくいただく質問について、生産の裏側から解説します。

目次

目次

  1. 結論:飼育期間の長さと生産効率の低さが主な理由
  2. 理由1:飼育期間が長い
  3. 理由2:広大な土地が必要
  4. 理由3:肉の歩留まりが低い
  5. 理由4:処理・流通コストが高い
  6. 理由5:冷凍輸送によるドリップロス
  7. 理由6:認証取得のコスト
  8. 実際の価格差はどれくらい?
  9. 価格プレミアムの内訳まとめ
広大な牧草地で放牧される牛の群れ
Photo by Naoto Sugiura on Pixabay

結論:飼育期間の長さと生産効率の低さが主な理由

グラスフェッドビーフが穀物肥育牛(グレインフェッドビーフ)より高くなる理由は、一言でいえば「時間とコストがかかる割に、取れる肉の量が少ない」ためです。牧草だけを食べて育つ牛は、穀物を与えられた牛に比べて成長がゆっくりで、出荷までの期間が長くなります。

理由1:飼育期間が長い

牧草は穀物に比べてカロリーが低いため、同じ体重まで育てるのに時間がかかります。グレインフェッド牛が生後14〜18ヶ月程度で出荷体重に達するのに対し、グラスフェッド牛は20〜36ヶ月程度かかることが一般的です。日本の短角牛の場合も、生まれてから出荷まで約22〜36ヶ月かかるとされています。飼育期間が長くなるほど、飼料代・人件費・施設維持費といった固定費が積み重なり、その分がコストに反映されます。

理由2:広大な土地が必要

牧草だけで牛を育てるには、1頭あたり年間で約1ha(100m×100m)もの牧草地が必要とされます。一方、穀物肥育はフィードロット(肥育場)に牛を集約して濃厚飼料を与えるため、はるかに少ない土地で多くの牛を育てられます。放牧牛は1頭あたり約1.5エーカーの土地が必要なのに対し、フィードロット牛は約0.2エーカーで済むというデータもあります。土地の確保・維持コストがそのまま価格に上乗せされます。

理由3:肉の歩留まりが低い

牧草メインの牛は栄養価の低い草を食べて育つため、同じ大きさに育てても、実際に食肉として取れる量(歩留まり)が少なくなります。通常の牛の枝肉が生体重の約46%であるのに対し、グラスフェッド牛は約40%程度にとどまるとされています。さらにサシ(脂肪交雑)が少なく水分の多い赤身肉となるため、部位によっては加工時にロースやモモなど使いやすい部位以外の需要が伸びにくく、収益性が下がる傾向があります。

理由4:処理・流通コストが高い

グラスフェッドビーフは、大規模な工業型食肉処理施設ではなく、比較的小規模で専門性の高い施設で処理されることが多く、手作業での仕分けやカットが必要になるため、1ポンドあたりの処理コストが25〜40%ほど高くなるというデータもあります。大手食肉加工会社が規模の経済を生かす一方、グラスフェッド牛の生産者は小規模事業者が多く、処理コストは1頭あたり150〜800ドルと、規模によって大きな差があります。

理由5:冷凍輸送によるドリップロス

日本国内で流通するグラスフェッドビーフの多くはオーストラリアやニュージーランドからの輸入品で、冷蔵ではなく冷凍で運ばれることが多いのが実情です。冷凍すると肉の細胞膜が壊れやすくなり、解凍時に旨味成分を含む水分(ドリップ)が流れ出てしまいます。これを避けて冷蔵のまま輸入しようとすると、輸送コストや管理コストがさらに上がります。

理由6:認証取得のコスト

信頼できるグラスフェッドビーフには、AGA(American Grassfed Association)やUSDA Organicといった第三者認証が付いていることがあります。これらの認証を取得・維持するには、書類審査や監査への対応が必要で、それに伴うコストも販売価格に反映されます。

実際の価格差はどれくらい?

米国の小売データでは、グラスフェッドビーフは慣行牛肉に対して平均で70%前後のプレミアム(割増価格)がついているという調査結果があります。日本国内でも、輸入コストや流通量の少なさが重なり、通常の穀物肥育牛と比べて1.5〜3倍程度の価格差になることが多いとされています。これを大きく下回る価格の場合は、本当にグラスフェッドかどうか確認したほうがよいかもしれません。

価格プレミアムの内訳まとめ

要因影響
飼育期間通常より6〜18ヶ月長く、その分コスト増
土地面積1頭あたり最大1haの牧草地が必要
歩留まり枝肉重量が約6ポイント低い(46%→40%)
処理コスト1ポンドあたり25〜40%増
輸送冷凍輸送によるドリップロスと管理コスト
認証第三者認証の取得・維持費用

おすすめのグラスフェッドビーフはこちら

価格の理由がわかると、多少割高でもその価値に納得できるのではないでしょうか。信頼できる産地・認証のグラスフェッドビーフを選びたい方は、ミートガイWORTHY FOOD TABLEもチェックしてみてください。

牧草を食べる牛
Photo by LeRossiPhotos on Pixabay

まとめ

グラスフェッドビーフが高い理由は、単なるブランド価値だけでなく、長い飼育期間・広大な土地・低い歩留まり・処理と輸送のコスト・認証費用など、生産の各段階に理由があります。価格差の背景を知ることで、納得して選べるようになるはずです。気になる方は上記の通販リンクからもぜひチェックしてみてください。

続きは「和牛・国産牛・グラスフェッドビーフの違いを比較」でお話ししています。

この記事はAIツールを活用して作成しています。詳しくはAboutページをご覧ください。

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