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猪肉ブロックの選び方・切り方完全ガイド|部位別の特徴と保存のコツ

こんにちは、がくです。福島県白河市で肉屋「肉の滝沢」をやっています。「猪肉のブロックを通販で買ってみたけど、これって何の部位なんだろう」「せっかくの塊肉、どう切ってどう使えば失敗しないんだろう」。猪肉の通販ページを見ていると、ロース・肩ロース・バラ・モモといろいろな名前が並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。今日はそんな方に向けて、部位ごとの特徴と、家庭でのカット方法、余った分の保存のコツまで、精肉店の目線でまとめました。

結論から言うと、迷ったら「ロース」か「肩ロース」のブロックを選び、肉の繊維に直角に切って、使う分だけ小分けにして冷凍すれば、まず失敗しません。

目次

「猪肉ブロック通販」で検索する方が知りたいこと

猪肉ブロックを初めて通販で買う方には、だいたい共通した不安があります。

  • スライスではなく「ブロック」で買うと、何が違うのか分からない
  • 届いた塊肉がロース・肩ロース・バラ・モモのどれなのか、料理への使い分けが分からない
  • 大きな塊肉を家庭で切るのが初めてで、包丁選びや衛生面が不安
  • 一度に使い切れない量なので、冷凍保存や小分けのコツを知りたい
  • 臭みや硬さで期待外れにならないか心配

この記事では、これらの悩みを一つずつ解消していきます。

部位ごとの特徴比較

猪肉は「ロースは万能、バラはコク、モモは赤身、ウデ・スネは煮込み」というふうに、部位ごとに役割がはっきり分かれています。

部位特徴クセ・扱いやすさおすすめ料理
ロース(背ロース)脂と赤身のバランスが良く、きめが細かく柔らかいクセが少なく初心者向きぼたん鍋、しゃぶしゃぶ、塩焼き、カツ
肩ロースロースよりやや硬めだが味が濃い。脂身は少なめ歯ごたえがあり食べ応え重視の人向きすき焼き、鍋、シチューなどの煮込み
バラ脂身が触ると溶けるほど柔らかく、甘みがある脂が多いぶん加熱しすぎに注意角煮、煮込み、ベーコン、串焼き
モモ(内・外)高たんぱく・低脂質。よく運動する部位なので歯ごたえがある水分が多くパサつきやすいので大きな塊のまま焼くのは不向きロースト、低温調理、カレー・シチュー、鍋、唐揚げ
スネ・ウデ筋が多く硬いが、煮込むと濃厚な出汁が出るそのまま焼くには不向き。長時間煮込み前提ぼたん鍋、スープ、ラグーソース

初めて猪肉ブロックに挑戦するなら、クセが少なく扱いやすい「ロース」から試すのがおすすめです。

ブロックを切る前の準備

  • 完全解凍しすぎない — 表面がシャーベット状の半解凍だと包丁が滑りにくく、きれいに切れます。完全に凍っている場合は室温に10〜15分ほど置いて少し柔らかくしてください
  • 包丁とまな板を清潔に整える — 肉専用のまな板を使い、包丁はよく研いでおきましょう。刃が鈍っていると繊維を傷めてしまいます
  • 表面の水分をキッチンペーパーで拭き取る — 滑りや雑菌繁殖を防ぐための大切なひと手間です
  • 肉の繊維の向きを確認する — 猪肉・鹿肉は繊維を断つように切ると柔らかくなります

部位別の切り方・厚みの目安

繊維に対して直角に包丁を入れるのが基本です。繊維の向きと逆方向に切ることで、格段に柔らかく食べやすくなります。手前から奥へ滑らせるように、刃を垂直に押しつけず、刃の根元から先まで大きなストロークで引くと、きれいな断面になります。

用途別の厚みの目安はこちらです。

用途厚みの目安向く部位
焼肉・しゃぶしゃぶ5mm〜1cm程度の薄切りロース、肩ロース、モモ
ステーキ・カツ1.5〜2cmの厚切りロース
角煮・煮込み3〜4cm角の大きめブロックバラ、肩ロース
カレー・シチュー2〜3cm角モモ、スネ・ウデ

筋や脂身の処理も部位によって変わります。ロースは赤身と脂身の境目にある硬い筋(銀皮)に包丁を斜めに入れて剥がし、厚い脂身はそぎ落とします。肩ロースは筋膜に包丁を沿わせて切り取り、余分な脂だけ丁寧に取り除きます。バラは硬い筋には軽く切れ目を入れる程度でよく、脂は料理に合わせて量を調整してください。

ステーキやとんかつのように1枚をまるごと使う料理では、赤身と脂身の境目に2cm間隔で浅い切り込みを入れる「筋切り」をしておくと、加熱したときに肉が反り返らず、きれいに仕上がります。小さく切って使う場合は不要です。

部位別のおすすめの使い方・料理

ロース — 脂と赤身のバランスが良くクセが少ないので、素材そのものを楽しむシンプルな食べ方が向いています。ぼたん鍋、しゃぶしゃぶ、塩焼き、厚切りにしてカツにするのもおすすめです。

肩ロース — 味が濃いめで歯ごたえがあるため、すき焼きや鍋、赤ワイン煮込みなど、味のしっかりした料理と好相性です。

バラ — 脂の甘みを活かす角煮や味噌煮込みが定番です。厚めのバラならベーコンやパンチェッタにも挑戦できます。ただし煮込みすぎると脂身が縮んでしまうので注意してください。

モモ(内・外) — 高たんぱく・低脂質で、ロースト、低温調理、カレー・シチューに向いています。水分が多く大きな塊のまま焼くとパサつきやすいので、薄切りにしてしゃぶしゃぶや焼き肉にするのもおすすめです。

スネ・ウデ — 筋が多く硬いので、長時間煮込むぼたん鍋やスープ、ラグーソースに使うと出汁のような濃厚な旨みが楽しめます。

冷凍保存と小分けのコツ

  • 使う分だけ小分けにする — 大きな塊のまま冷凍すると解凍に時間がかかり、使わなかった分の再冷凍は品質が落ちる原因になります。炒め物用は一口サイズ、ステーキ用は1枚ずつなど、調理の用途に合わせて分けてください
  • ラップでぴったり包み、ジップ袋で二重にガードする — 空気に触れると酸化して風味が落ちるため、できるだけ空気を抜いてから密封します
  • 薄く平らにして急速に冷凍する — 金属トレーに載せる、または冷凍庫の急速冷凍機能を使うと、細胞が壊れにくく旨みを閉じ込められます
  • -18℃以下で保存する — 家庭用冷凍庫の多くはこの温度に対応しており、微生物の繁殖を抑えられます

保存期間の目安は2〜4週間、長くても1〜2ヶ月以内には使い切るようにしましょう。

解凍は冷蔵庫でじっくりと行うのが基本です。1kgほどのブロック肉なら24〜48時間が目安なので、前々日〜前日に冷凍庫から冷蔵庫へ移しておいてください。急ぐ場合は、真空パックのまま氷水に浸ける方法で2〜4時間ほどで解凍できます。電子レンジ・常温解凍は、急激な温度変化でドリップ(肉汁)が出て、パサつきや雑菌繁殖の原因になるため避けてください。また、一度解凍したら再冷凍はせず、どうしても使い切れない場合は火を通してから冷蔵保存するようにしましょう。

猪肉も生食NG。加熱の基本

猪肉などのジビエは、E型肝炎ウイルスや寄生虫による食中毒リスクがあるため、生食は厳禁です。安全な加熱の目安は、肉の中心部の温度が75℃で1分間以上、またはこれと同等以上の加熱です。この基準は厚生労働省の食中毒に関するページでも示されています。

お店選びの基準や臭み対策など、通販で猪肉を買うときの詳しいポイントは、猪肉通販でおすすめの店は?精肉のプロが教える、信頼できるお店の見極め方もあわせてご覧ください。

よくある質問

猪肉はブロックとスライス、どちらを選ぶべきですか?

すぐに調理する分や料理に合わせた厚さで使いたいならスライス、まとめ買いしてステーキや角煮のように厚みを活かした料理をしたい、コスパを重視したいならブロックがおすすめです。

猪肉ブロックを切るのに特別な道具は必要ですか?

家庭用の、よく研いだ厚みのある包丁があれば十分です。肉の繊維に対して直角に切ること、半解凍状態で切ると滑りにくいことがポイントです。

初心者にはどの部位のブロックがおすすめですか?

ロース(背ロース)が最も扱いやすい部位です。脂と赤身のバランスが良くクセが少ないため、塩焼きやしゃぶしゃぶ、ぼたん鍋で試すのに向いています。

猪肉ブロックはどのくらい冷凍保存できますか?

家庭用冷凍庫では2〜4週間を目安に、できるだけ早めに使い切るのが安全です。小分けにして急速冷凍すると品質を保ちやすくなります。

まとめ

初めてなら「ロース」か「肩ロース」のブロックから試すのがおすすめです。クセが少なく扱いやすいので、失敗しにくいです。切るときは繊維に直角に、半解凍状態で切るときれいに柔らかく仕上がります。用途に合わせて厚みを変え、焼肉は薄く、角煮や煮込みは厚めのブロック状にしましょう。使う分だけ小分けにして急速冷凍し、-18℃以下で2〜4週間を目安に使い切ってください。そして加熱は中心75℃・1分以上を必ず守り、生食は絶対に避けてください。

お肉全般の選び方の基本は精肉店が教える、家庭で失敗しない肉の選び方、お店選びの詳しいポイントは猪肉通販でおすすめの店は?精肉のプロが教える、信頼できるお店の見極め方もあわせてご覧ください。

肉の滝沢

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