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こんにちは、がくです。福島県白河市で肉屋「肉の滝沢」をやっています。
お正月の食卓に、重箱いっぱいのおせちが並ぶ。それだけで「新しい年が来たなあ」と、ちょっと背すじが伸びる気がしますよね。
ただ、小さなお子さんがいるご家庭では、こんな声もよく聞きます。「おせちって、子どもが食べられるものが意外と少ないんだよね」。
おせちは、日持ちするように濃いめの味で作られています。ひと品ひと品には「1年をいい年にしたい」という願いが込められていて、黒豆、数の子、昆布巻き、田作りなど、縁起物の食材が中心です。大人にはうれしい味でも、子どもには味や食感の良さが伝わりにくいものも多いんですね。
そこでこの記事では、精肉専業となって約28年の肉屋の目線から、おせちと一緒に用意しておくと子どもも喜ぶ肉の一品を紹介します。作り置きや冷凍でストックできるものを中心に選びました。
なお、おせちに飽きてきた三が日の後半に向けた話は、別の記事(現在準備中)でまとめる予定です。今回は「最初から子どもの分を用意しておく」ことに絞ってお話しします。
精肉店主から見た「子ども向けお正月の肉」
まず、肉屋の店頭で見えている年末年始の様子からお話しします。
年末によく売れるのは、こんな肉です。
- 鶏:唐揚げ用、煮付け用の手羽元・手羽先
- 豚:焼き豚用・角煮用のブロック肉
- 牛:牛筋煮込み用の筋肉、ひき肉
時間が取りやすい年末に、煮込み料理の具材をまとめて買っていくお客さんもいます。牛筋煮込み、もつ煮込み、豚汁、カレー、ハンバーグ、餃子などです。
そういう買い方を見ていると、「これが後々、家庭の味になっていくんだろうな」と感じます。実際、しばらく経ってから同じ食材を買いに来てくださるお客さんもいます。お正月に作った一品が、その家の定番になっていくのかもしれません。
そして年が明けると、唐揚げ用の鶏肉やハンバーグ用のひき肉など、「子ども向け」の注文が増えるように感じています。おせちが大人向けの味だからこそ、子どもが好きなおかずを別に用意するご家庭が多いのだと思います。
もうひとつ、昔と大きく変わったと感じることがあります。今は年始からお惣菜の需要がはっきりあります。年末に大量に買い込むよりも、仕込んでおくための食材を買っていく方が多いんです。「三が日は全部おせちで乗り切る」から、「おせちを軸に、食べたいものを少しずつ足す」へ。お正月の食卓は、そんなふうに変わってきているように見えます。
子どもが喜ぶ、作り置き・冷凍ストックできる肉の一品
ここからは、お正月に向けてストックしておきやすい肉の一品を紹介します。
紹介する商品は、どれも私が実際に取り寄せて食べたものではありません。商品ページの記載と購入者の評価を元にした紹介です。そこに、肉屋としての一般的な見方を分けて添えています。評価や価格は執筆時点のものなので、購入前に商品ページで最新の情報を確かめてください。
ハンバーグ:焼くだけで「子どものごちそう」になる
ハンバーグ用のひき肉は、年始に子ども向けの注文が増えるもののひとつです。とはいえ、年末年始に一からこねて成形するのは、なかなか手間がかかりますよね。
そんな時は、冷凍のハンバーグを用意しておくのもひとつの手です。
門崎熟成肉 格之進「金格ハンバーグ5個セット」は、価格4,970円、評価★4.74(4,255件)、内容は120g×5個(計600g)の冷凍で、国産牛と白金豚の合挽きです。商品ページでは、ソースなしでも美味しいと紹介されています。
肉屋の目線で見ると、牛と豚の合挽きは、牛のうま味と豚の脂の甘みを両方楽しめる組み合わせです。1個120gと食べごたえのある大きさなので、小さなお子さんなら半分に切って取り分けてもいいと思います。
気をつけたい点もあります。1個あたりで考えると、スーパーのハンバーグよりは価格が高めです。冷凍庫にもある程度の場所が必要になります。冷凍品なので、解凍や焼き方は商品ページの案内に沿って、中までしっかり火を通してください。
餃子:みんなで包まず、みんなで焼く
餃子も、年末に具材を買っていく方がいる料理のひとつです。家族みんなで包む時間も楽しいのですが、年末の忙しい時期には少し大変ですよね。冷凍餃子があれば、フライパンで焼くだけで一品になります。
美食点心ぎょうざ館「本餃子48個+黒餃子48個」は、価格2,680円(送料無料)、評価★4.49(17,487件)、内容は計96個(1,728g)で、商品ページには4年連続楽天グルメ大賞受賞と記載されています。
2種類の餃子が入っているので、食べ比べもできます。親戚が集まる時や、三が日のお昼に「今日は餃子にしようか」という日にも使いやすい量です。
ただ、96個はかなりの量です。冷凍庫の空き具合は先に確かめておくと安心です。焼き加減にコツがいる冷凍餃子もあるので、商品ページの焼き方を確認しておくとよいと思います。
豚の角煮:大人も子どもも同じ鍋から
豚の角煮用のブロック肉は、年末の売れ筋のひとつです。じっくり煮込む料理なので、時間の取れる年末に向いています。ただ、家で作ると下ゆでから味を含ませるまで、かなりの時間がかかります。
アクアフーズ「割烹職人の作った豚角煮」は、価格3,400円〜(500g/1kgから選べます)、評価★4.58(264件)、国内製造・無添加が特徴で、商品ページには「小さなお子様からご年配の方まで安心」と記載されています。
角煮は、子どもも大人も同じものを囲める一品です。おせちの横に置いても違和感がなく、お正月の食卓によくなじみます。
一方で、角煮は脂身のある料理です。脂が苦手なお子さんには、脂身の少ないところを選んで取り分けてあげるといいと思います。味の濃さは家庭によって好みがあるので、まずは500gで試してみるのもひとつの選び方です。
ローストチキン:切るだけ、温めるだけで食卓に出せる
唐揚げ用の鶏肉は、年末の売れ筋であり、年始の子ども向けの注文でもよく出るものです。子どもに一番人気のおかずといえば、やはり唐揚げではないでしょうか。ただ、揚げ物は年末年始の台所では少し腰が重いものでもあります。
大阪鶴橋とりたけ「骨無しもも肉3枚とむね肉3枚セット」は、価格2,654円(送料無料)、評価★4.9(77件)、内容は鳥取県産のもも肉3枚・むね肉3枚(計1,200g)です。商品ページによると、すでにローストされた状態で届くので、切り分けてそのまま食卓に出せます。ごまだれやマスタード、ゆずこしょうなどを添えたり、薄くスライスしてサラダに混ぜたりする食べ方が商品ページで紹介されています。
骨なしなので、お子さんの分も切り分けやすいのがうれしいところです。もも肉はジューシーな味わい、むね肉はあっさりした味わいなので、子どもの好みに合わせて取り分けてあげられます。
4品の中では、いちばん手がかからない一品です。揚げる・煮るといった調理の工程がなく、切るだけ、温めるだけで食卓に出せます。冷蔵・冷凍どちらの保存もできるので、届くタイミングに合わせて選んでください。
選ぶときのコツ
子ども向けのお正月の一品を選ぶ時、肉屋として大事だと思うポイントは2つです。
薄味で、あとから足せるもの
おせちは濃いめの味が多いので、子どもの分はやさしい味つけのものを選ぶと食卓のバランスがとれます。味が足りなければ、大人はソースやからしを足せばいいだけです。最初から薄めにしておく方が、家族みんなで食べやすくなります。
手のかからないもの
お正月は、作る人も休みたい時期です。
- 焼くだけ、温めるだけの冷凍品
- 年末に下ごしらえして冷凍しておける生の肉
- ストーブの上でコトコト煮込める料理
この3つを組み合わせると、三が日がぐっと楽になります。とくにストーブで煮込める牛筋煮込みのような料理は、この時期にぴったりです。部屋を暖めながら、ついでに一品できあがります。
鍋に使う肉を考えている方は、楽天の鍋用肉6選も参考になると思います。豚肉を部位から選びたい方は、豚肉6部位の選び方もどうぞ。
まとめ
おせちは、1年の願いを込めた大切な料理です。一方で、子どもにとっては「食べられるものが少ない」ごちそうでもあります。
だからこそ、おせちと一緒に、子どもが喜ぶ肉の一品をひとつ用意しておく。ハンバーグ、餃子、角煮、ローストチキン。どれも冷凍や作り置きでストックしておけるので、お正月の台所を少し楽にしてくれます。
年末に買った食材で作った一品が、いつかその家の「お正月の味」になっていくのかもしれません。子どもが大きくなった時に「うちのお正月はこれだったよね」と思い出してくれたら、うれしいですよね。
お正月に贈る肉を探している方は、お歳暮・お正月の肉ギフト6選もあわせてご覧ください。冬の食卓の思い出は、冬のすき焼きの話にも書いています。
今年のお正月が、家族みんなにとっておいしい時間になりますように。

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