こんにちは、がくです。福島県白河市で肉屋「肉の滝沢」をやっています。
今回は、力仕事と血糖値の変動について書いてみます。肉屋の仕事は、生肉の入ったコンテナや箱を運んだり、長時間立ち続けてカット作業をしたりと、体を使う場面が多い仕事です。28年この仕事と病気を両立させてきた中で、「どんな作業のときに血糖値が動きやすいか」が自分なりに分かってきたので、実体験を中心にまとめてみます。
力仕事と血糖値の関係の基本知識
労働量が多い日は血糖値が下がりやすく、食事量や薬の量とのバランスが崩れると低血糖のリスクが高まるとされています。冷汗、震え、動悸、めまい、倦怠感、空腹感など、普段とは違う症状が出たら低血糖を疑うことが勧められています(産業医紹介ネット)。
適度な運動は、筋肉への血流が増えることでブドウ糖の取り込みが進み、血糖値を安定させる効果があるとされています。ただしインスリンなどの治療を行っている場合は低血糖に注意が必要で、運動中はこまめな水分補給も大切だとされています(糖尿病情報センター)。また、仕事で労作の多い時間帯には補食を取り入れたり、インスリンを減量したりする配慮が有効とされています(産業医紹介ネット)。
自分の場合、どんな作業で血糖値が動きやすいか
自分の場合、一番血糖値が下がりやすいと感じるのは、生肉が入ったコンテナや箱を運ぶような、重いものの持ち運びです。次に、長時間の立ち仕事も血糖値が下がりやすいと感じています。
このことに気づいたのは、重い生肉のコンテナや箱を運ぶ作業を繰り返しているときでした。重いものを持ち運ぶ動作は、腕や脚といった筋肉の大きい部位を使うため、血糖値がより下がりやすいのではないかと自分では感じています。一方で、長時間の立ち仕事は比較的カロリーの消耗が少ないと感じます。動きの小さい筋肉を使う場面が中心だからではないかと自分では考えています。
力仕事の前後で意識していること
長時間の仕事にとりかかる前には、ほぼ直前に血糖を測定します。その数値によって、必要であれば補食をしたり、インスリンを追加で打ったりして調整しています。
一番印象に残っているのは、冷蔵庫から生肉を出して筋切りをしているときに、手が震えてきた経験です。刃物を握っている最中に自分の手が震え始めるのに気づいた瞬間は、正直ヒヤッとしました。刃物を使っている最中に手が震えるというのは、それだけで危険につながります。このときは迷わず作業を中断して血糖を測り、対処しました。
低血糖のサインと対処
自分の場合、低血糖のときは手の震え、全身の虚脱感、動悸のような感覚が出ます。時には、命の危険を感じるほど激しい症状が出ることもあります。そういうときはポカリスエットやオロナミンCのような吸収の早い水分を飲み、ビスケットなどの補食もとります。20分ほど休憩していると、徐々に症状が戻ってくる感覚があります。
刃物や機械を使う仕事だからこそ、低血糖だけは絶対に避けたいと考えています。症状が出た場合は補食などをして、30分程度の休憩をとるようにしています。
低血糖の症状が出た場合、ブドウ糖を摂取したあと、楽な姿勢で安静にすることが勧められており、15〜20分程度で症状が改善することが多いとされています。改善しない場合は再度糖分を摂取することも必要とされています(産業医紹介ネット)。
今日から意識できること
- 重い物を運ぶ・長時間立ち続けるなど負荷の大きい作業に入る直前に、血糖を測る習慣をつける
- 自分の低血糖のサイン(震え・虚脱感・動悸など)を具体的な言葉でメモしておき、いつもと違う感覚が出たらすぐ気づけるようにする
- ブドウ糖や即効性のある飲み物を、作業着のポケットや道具箱のそばなど、手を止めずに取れる場所に常備する
- 刃物や機械、高所、車の運転などを伴う作業中は、少しでも異変を感じたら迷わず手を止め、安全な場所に移動してから対処する
- 症状が出たときに無理をせず30分程度の休憩を取れるよう、あらかじめ周囲や職場に伝えておく
おわりに
力仕事と血糖値の関係は、実際に体を使う仕事をしていないと気づきにくい部分かもしれません。重いものを運ぶ、長時間立ち続ける、刃物を使う――それぞれの場面でどう血糖値が動くかを知っておくことが、結果的に自分の身を守ることにつながっていると感じています。次回もまた、日々の暮らしの中で見つけた工夫について書いていこうと思います。
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